さあ!
いよいよ友ヶ島初上陸です!
最終便での到着なので
すでに日が傾きつつあり
早く野営の準備をしなければなりません。
事前にネットで得た知識では
キャンプをする人は必ず上陸時に
前方右手にある事務所で受付を
済まさなければならない!とあり
「事務所ってどこかな?」
と、その方角を見ると
なにやら地元らしき人々が
立ちすくんでいる…。
その一人に歩み寄って
訪ねてみました。
「すみません。キャンプしたいんですが
事務所はどこですか?」
すると
そのおっちゃんは即座に
こう答えました。
「キャンプは10月で終了じゃ!」
ええっ!(;゚□゚)
なんと
キャンプは10月いっぱいで終了しており
11月からは全面的にキャンプ禁止らしい…。
I氏と私の二人は
民族大移動の荷物と共に
友ヶ島の入り口で立ちすくんでおりました…。
「キャンプが…。」
「禁止…。」
最終便で上陸したので
すでに船は帰ってしまっており
どうすることもできません。
さらに追い打ちをかけるように
我々の目の前にはこんな看板が!
たしか…
事前にネットで仕入れた情報では
友ヶ島ではキャンプ禁止という看板が
ある所以外は全てキャンプ可!と
あったはずだが…。
なんと
キャンプは指定のキャンプ場以外禁止!とは。
どうすればいいのか?
宿も予約してないし…
大体金が無い。
憔悴しきっている我々の前に
先ほどとは別の一人のおっちゃんが
フラッと近寄ってきました。
「あんたら、釣りじゃろ!」
「ん?」
突然話しかけられて
私達は我に返りました。
「あんたら、釣りしにきたんじゃろ。」
「そ、そうですけど…。」
確かに我々は釣りをしに
友ヶ島にやってきました。
釣り竿やタックル、クーラーと
ひっさげて、どう見ても釣り師です。
(ヘッポコですが…)
「なら、キャンプじゃない!釣りじゃ!」
ここでやっと私は意味が分かりました。
そう、このおっちゃんは困り果てている
私達二人を見て助け船を出してくれているのです。
「キャンプじゃなくて釣りしにきたんじゃろ!」
「そ、そうです。」
「それならいいわな。」
なるほど…。
そういうことか。
やっと分かりました。
キャンプは禁止であるが
釣りをするためにやむを得ず
こっそりとテント泊をすることは
黙認してもいいよ!と暗に
言ってくれているのでした。
先ほどキャンプは終了と言った
おっちゃんも
「釣りならしかたないな…。」
と同調してくれました。
良かった!ヽ(´▽`)/
これで任務を遂行できる!
我々二人は
おっちゃんに教えてもらった
キャンプ場へ向かい
民族大移動の荷物をかつぎ
出発することができました。
「いやー良かったなー。」
「一時はどうなることかと思ったよ。」
ところが
我々の行く手には
さらなる試練が待ち受けているのでした。
つづく
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